N子ちゃん
車酔いが唯一の弱点だった僕は苦い思い出がある。小学五年生の時、塩尻に社会見学に行った。そうは言ってもクラス1のおちゃらけ者。当然バスは1番後ろに乗りまさぁねぇ。1番後ろの5人組みは先生に叱られながらもワイワイガヤガヤ!松本くらいに差し掛かった時、一つ前の席にいたクラスでも一二を争うほどおとなしいN子ちゃんが突然バスの窓を開けて外に向かってゲロゲロ〜と。なんとかわいそうなんでしょう。さすがに、やーいN子吐いた〜!は言えない。N子ちゃん必死で口を押さえている。しかし、N子の小さな指の間にくっつく豆腐とワカメ!朝食の味噌汁なのね!と想像してまもなく僕は吐いた!二次災害である。